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糖尿病性網膜症 両国眼科クリニックの専門分野

両国駅徒歩4分『両国眼科クリニック』が所属する慶翔会グループの医師が、糖尿病網膜症について詳しくご説明します。

糖尿病性網膜症は日本の失明原因の第1位

尿病性網膜症

糖尿病網膜症は、糖尿病の3大合併症のひとつで、日本では成人の失明原因の第一位です。糖尿病網膜症は、糖尿病になってから数年から10年以上経過して発症するといわれていますが、かなり進行するまで自覚症状がない場合もあります。まだ見えるから大丈夫という自己判断はをせずに、糖尿病の人は目の症状がなくても定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けるようにしましょう。

糖尿病性網膜症はどうやっておきるのか(軽症)

網膜は眼底にある薄い神経の膜で、ものを見るために重要な役割をしています。網膜には光や色を感じる神経細胞があります。無数の細かい血管が、網膜の活動のエネルギーを供給しています。血糖が高い状態が続くと、網膜の細い血管は傷んでしまい、つまってしまいます。軽症のうちは部分的に小さな出血が起きたり、血管から滲出物が出たりするだけです。

糖尿病性網膜症はどうやっておきるのか(重症)

血管の障害が進行すると、網膜に酸素が不足して、網膜は酸素不足を補うために新しい血管(新生血管)を作り始めます。新生血管はもろく、出血を起こします。出血すると網膜に増殖膜が張って、増殖膜が引っ張ることで網膜剥離が発生することがあります。出血、増殖、網膜剥離を繰り返すうちに失明につながることが多い病気ですので注意が必要です。

はじめのうちは症状は少ない

糖尿病性網膜症の怖いところは、はじめのうちは自覚症状が少なく、見えなくなるわけでもないので眼科受診をせず、重症化して大出血や網膜剥離をきたしてから自覚することです。もっと早く、糖尿病の診断がされたら定期的に眼科を受診して眼底検査をしていれば、早めに治療することができ、大出血や網膜剥離になることを防げるのです。

糖尿病性網膜症の3段階

進行の程度で3段階に分けられます。

(1) 単純糖尿病網膜症

初期の糖尿病網膜症で、細い血管の瘤や、小さな出血(点状・斑状出血)が見られます。蛋白質や脂肪が血管から漏れ出ることもあります。これらは血糖値のコントロールが良くなれば改善することもありますので、血糖のコントロールが重要です。この時期には自覚症状はほとんどありません。

(2) 前増殖糖尿病網膜症

細い網膜血管がつまってしまうので網膜が酸欠になり、足りなくなった酸素を供給するために新しい血管(新生血管)を作り出す準備を始めます。この時期にもまだ全く自覚症状がないこともありますが、この時期に網膜光凝固などの治療をすれば進行が抑えられる可能性があります。ここで血統をしっかりコントロールすることが重要です。

(3) 増殖糖尿病網膜症

新生血管が大量に発生します。新生血管の壁が破れて硝子体に出血します。視野に黒い影やゴミの様なものが見えたり、視力が低下します。また、増殖組織といわれる線維性の膜が出現し、これが網膜を引っ張って網膜剥離引き起こします。この段階の治療には、手術が必要です。この時期になると血糖の状態にかかわらず、網膜症は進行してゆきます。特に年齢が若いほど進行は早く、注意が必要です。

引用元:飯田橋眼科クリニック