< < MENU

目に関するご説明

両国駅徒歩4分の場所に位置する『両国眼科クリニック』の医師が、低濃度アトロピン点眼薬による近視進行抑制治療について詳しくご説明します。

低濃度アトロピン点眼薬による近視進行抑制治療

1.治療の目的及び内容

本治療は、低濃度アトロピン点眼液を点眼することで、小児の近視進行を抑制することを目的とするものです。低濃度アトロピン点眼液発売前の臨床試験において、点眼を行わない場合に比べて、小児の屈折値の進行や、眼軸長の伸びを抑制することが確認されました。

本治療は、近視の進行を抑えることを目的としていますが、完全に近視の進行を止めることはできません。また、この治療は視力を回復させるものではありませんので、その点をご理解ください。従いまして、本治療を行った場合でも、近視の程度に応じて眼鏡等での視力矯正が別途必要となります。

2.治療法および治療に要する費用、期間・頻度

低濃度アトロピン点眼液による治療は自由診療(公的医療保険の対象外)です。検査・薬剤費用は全て自由診療となります。投与中、低濃度アトロピン点眼液が原因と考えられる副作用について治療が必要になった場合も、すべて自由診療となります。

(1)治療に用いる薬剤:低濃度アトロピン点眼液

通常、1回1滴を1日1回就寝前に点眼します。

(2)治療スケジュール・費用

検査後、適応と判断されれば治療開始となります。副作用等がなく、治療継続に問題なければ、定期的に効果をモニタリングします。
初回治療開始後、2回目は約1か月後、その後は約3か月を目途に定期的な通院が必要となり、15歳くらいまでは治療を継続することが望ましいです。薬は院内でお渡しします。(下記価格に含まれる)

治療スケジュール 費用(税抜き)
初回 診察・検査費用(15,000円)+点眼薬費用(5,000円/月)20,000円
検査項目:矯正視力,屈折,角膜曲率半径,細隙灯顕微鏡,精密眼底,光学的眼軸長
2回目
(初回から1か月後)
診察・検査費用(5,000円)+点眼薬費用(15,000円/3か月分)20,000円
検査項目:矯正視力,屈折,角膜曲率半径,細隙灯顕微鏡
3回目
(2回目から3か月後)
診察・検査費用(5,000円)+点眼薬費用(15,000円/3か月分)20,000円
検査項目:矯正視力,屈折,角膜曲率半径,細隙灯顕微鏡

※年に1回、精密眼底,光学的眼軸長の検査を追加します。その際には通常の検査費用に+10,000円となります。
※眼鏡処方に関しては+5,000円となります。

3.主な副作用・危険性

主な副作用として、羞明(まぶしく感じる)、霧視(かすんで見える)があります。
他に、視力障害、頭痛 、眼瞼湿疹が起こることが報告されています。
また、治療を途中で中止すると、近視が急激に進行する可能性があります。

これらの症状、その他にも何らかの異常が現れた場合には、直ちに医師にご相談ください。