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目の救急

どうしたら良いの、こんな時、目の症状はどれくらいが本当の救急なのか悩むと思います。だいたいにおいて本当に 救急の人はのんびりしていて、たいしたことのない人ほど救急車を呼んでしまう傾向があるようですが。

とっても救急、夜間でも眼科に診てもらうべき?

突然見えなくなった。なぐられたり、ぶつけたりというけがの場合はもちろん、何もしていないのに見えなくなった 場合は目の中の血管がつまったり、網膜剥離である可能性があります。緊急の処置、手術が必要なことがあります。
またけがをして、ある程度見えていても、熱い涙が出ている場合、目玉そのものが切れている場合があります。 これもすぐに眼科の診察を受けるようにお勧めいたします。

とっても救急だけど、連絡してまずは目洗い

目に何か入った場合

これは緊急の処置がもちろん必要ですが、とにかく目から洗い流すことが先決。まずは10分 以上洗ってください。(水道水でかまいません)洗いながらだれかに眼科に連絡をとってもらってください。極端な ことを言えば、洗いながら眼科へ来てほしいくらいです。
特にアルカリ性のものが目に入った場合は重症となることがあります。目に入ったものが酸性であるか、アルカリ性 のものなのか、わからない場合はそのものを持ってきてください。よくあるアルカリ性のものとしては、セメント、 かび取り漂白剤、脱毛剤、パーマ液、パイプクリーナー、トイレ用洗剤、換気扇用洗剤などがあります。
目にごみが入った場合も早めに眼科を受診してください。鉄片が入り、ほうっておくと錆が目にひろがることがあります。

そこそこ救急 夜中に眼科へ行く必要はないけれど

ここ数日視力が徐々に落ちてきている場合。いろいろな病気である可能性があります。いつかはなおるだろうと 思わず、眼科へ行くことをおすすめします。早めに治療を開始すればもとに戻る病気でも、日がたってしまい、 手遅れになることがあります。

とっても痛いけれど救急車を呼ぶものではないもの?

スキーでサングラスをしなかった、溶接で防護眼鏡をしなかった、日焼けサロンで眼鏡をしなかった。そして夜中に 目が痛くなってきた。
紫外線眼炎を呼ばれる目のやけどです。雪目とも呼ばれます。起きることがわかっていて予防しなかった本人が悪い とわかっているものですが、こういう人に限って救急車を呼ぶ傾向があります。かなり痛みますが、ある程度自然に 直るのを待つしかないところもあります。

まったく救急ではないもの

突然白目にべったりとした真っ赤な出血が出る:これもまったく救急ではありません。結膜下出血と呼ばれるもので、 原因は不明ですが、心配のないものです。(なぐられた場合はもちろん別です。)

救急体制

夜間:大学病院は眼科の当直が毎日いますが、基本的に一人で当直しているので、他では手におえない重傷の急患の手術に入っている場合もあります。救急車を断わる病院があるのはこういう事情のためです。また大学病院でも分院であったり、総合病院では眼科の当直は毎日いないことが多いので、いきなり行っても診てもらえないことがあります。 どこへ行ったらよいのかは都庁休日診療案内(Tel:03-5272-0303)あるいは消防庁(Tel:03-3212-2323)でおたずねください。 救急車は呼ばれた以上、どこかの医療機関へ患者さんを送り届けるまで任務が終わりません。また医療機関へ送ったあとは仕事は終わっています。急いでいるから、と呼んだり、診察が終わったあとまで待っていてくれない、という苦情を時々聞きますが、救急車はタクシーではありません。
日曜祭日であっても診療している医療機関もありますので、まずはそこで診察を受けるのが本当に救急なのか診断を受けられて良いと思います。
都内の休日診療のご案内(東京都眼科医会のホームページを参照してください。
なお、都内では台東区にある吉野眼科クリニック及び横浜市では、青葉区青葉台駅徒歩すぐのスマイル眼科クリニックにて、日曜、祝日も診療しております。詳しくはホームページをご覧下さい。